【わーい!】レッドリスト(絶滅のおそれのある野生生物のリスト)を可視化してみる【すっごーい!】

【わーい!】レッドリスト(絶滅のおそれのある野生生物のリスト)を可視化してみる【すっごーい!】

Clock Icon2017.03.27

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こんにちは。RedshiftとTableauが得意なフレンズです。

現在放映中の"動物がヒト化してドッタンバッタン大騒ぎを繰り広げる"某アニメ、私も観ております。第3話のカフェのくだりは割と毎日観て癒やされたりしております。最終回がもう間も無く放映される(※当エントリ執筆日時は3/27(月))という事でご鑑賞中の皆様同様、展開及びエンディングが非常に気になっております。

さて、この作品では、登場人物もとい"フレンズ"のモデルとなっている動物それぞれについて、『レッドリスト』という、国際自然保護連合(IUCN)が作成した絶滅のおそれのある野生生物のリストを元にした種ごとの保全状況の情報が合わせて言及されています。Wikipediaで該当の動物を調べてみると、同様の情報が記されている事が分かります。

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この部分について、何の気無しに『何かデータ無いかな〜』と思い調べてみると、まさにそのものズバリなデータがあることが分かったので試しに可視化してみたいと思います。(※ちなみにタイトルに記載している程そんなにすごい内容ではないです)

レッドリストに関するデータの入手

レッドリスト(絶滅のおそれのある野生生物のリスト)に関するデータは、空間ファイル(拡張子*.shp)として入手する事が可能です。下記ページにその情報がまとまっています。

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データは種毎に分割して用意されており、そのボリュームはかなりのものになっています。ここでは試しにManmals(哺乳類)のデータを入手して可視化してみたいと思います。

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入手したアーカイブファイルを解凍すると以下の様なファイル群が展開されました。ここでは拡張子『*.shp』のファイルを使う形となります。

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可視化作業実践(保全状況を示す空間ファイルをTableauで可視化)

Tableauを起動し、[空間ファイル]から対象のファイルを選択します。

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表示させた項目はぱっと見意味が分かりづらかったので、Wikipediaの情報を元に項目に日本語名称を付与してみました。

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そして、メジャーに配置されている『ジオメトリ』の項目をダブルクリックすると以下のように情報が展開されました。ポリゴンらしき情報が展開されていますが、色は単一色のままです。

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種族の名称となる学術名(scientific)を色に落とし込んでみます。すると、種ごとに色分けされた状態でポリゴンが表示されました。ポリゴンがいっぱいあるね!!(※情報量が結構あるので描画は重いです)

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様々な種の情報が折り重なっているこの状態では若干情報が見辛く、またかなり処理が重いので情報を絞り込んで行ってみましょう。上記でリネームした項目をフィルタとして使い、各種項目を[関連値のみ表示]させる形で絞込表示させて行ってみます。だいぶ絞れて来ました。でも地図の部分がちょっと質素というか物足りないですね。

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Tableauには地図サービスである『Mapbox』を使って色々なパターンの地図を合わせて表示させる事が出来ます。ここではMapboxのアカウントを取得後、クラシックで選べるストリート情報+衛星写真のパターンを合わせて表示させてみました。

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作品中に於ける"さばんなちほー"に生息するサーバル(学名:Leptailurus serval)を絞り込んで表示させてみました(目:食肉目(Carnivora) -> 科:ネコ科(Felidae) -> 属:レプタイルルス属(Leptailurus))。 Wikipediaには以下のような形で分布地域が記載されていますが、空間ファイルを用いて可視化した内容でも、アフリカ大陸に生存地域が分布している事("なわばり")が確認出来ました。

主にサハラ砂漠以南のアフリカ大陸(後述の例外あり)。
モロッコでも小規模な個体群が隔離分布する。
アルジェリアでは絶滅したと考えられ、チュニジアには再導入された。
かつてはサハラ砂漠の北縁部にも広く生息していたが、この地域では絶滅し、
今ではサヘル(サハラ砂漠南縁部)以南のアフリカ大陸にまばらな状態で分布する。

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今回の可視化では直接は言及しませんでしたが、保全状況を示すコード値を用いて以下のような計算フィールドを作る事で、保全状況に応じた分布状況を絞り込んで行く事も可能となるかと思います。

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まとめ

以上、『かしかごっこレッドリストのデータを用いた動物の保全状況に関する情報の可視化』に関するご紹介でした。

今回のエントリで用いた内容については、発展系としてPostGISと呼ばれる地理空間情報を扱える機能をPostgreSQL環境に追加し、その環境に空間データのファイルを取り込む事でローカルファイルとしてでは無くDB情報として地理空間情報を扱う方法について試してみたかったのですが、データの投入までは行けたものの上手くTableauで(ジオメトリ情報を)認識させる事が出来ませんでした。恐らくは取込の時点で上手く設定・連携仕切れなかったのが原因では無いかと思いますので、継続して調査してみて上手く行ったタイミングでエントリを改めてご紹介出来ればと思います。

また、この辺り(PostGISを使って地理空間情報をDBに取込み、可視化に利用する)は用途としてもありえそうなケースではありますので、地理情報及びPostGISが得意なフレンズさんの言及エントリ等もお待ちしております。

参考情報:

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